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Q:川畑さん、初めまして。
断捨離を通じて川畑さんのメルマガを読み、
現状から抜け出すきっかけが欲しいという気持ちで、メールしています。
 
現在、夫と9歳・6歳・2歳の3人の子ども、実母、の6人暮らしをしています。
 
実母は7年前に老人性うつ病と診断され、
その後認知症との診断が付いて、現在に至ります。
  
物忘れなどはなく、ただただ日常生活の中で不安が強い
といった症状が主で、私が正社員で働いているため、
日中はデイサービスを利用しています。
  
育児等でヘルプを頼める親族は少なく、
夫婦で協力して何とかやっています。
 
悩みは、何事についても、
「自分に責任があるように感じて、自分を責めてしまうこと」です。
 
母の在宅介護で至らない部分がたくさんある点も、
自分をとても冷たい人間に感じて、自分を責めてしまう。
 
3人の子育てで、感情的に怒ってしまったことに
ついても、感情をぶつけた自分を幼く感じ、責めてしまう。
 
仕事場でたくさんの理不尽なこと、
適当にあしらわれたような扱いをされた時も、
自分に能力がないせいだと責めてしまうのです。
 
冷静に考えれば、「そうじゃないはず」と思うのですが、
自分を責める思考がクセになり、
自分を覆ってしまっているようで、常に苦しいです。
 
自分を責める思考のせいで、どんどん自信もなくなっていき、
自分が弱く小さい・とりとめもない存在に感じてしまうのです。
 
いつもどこか苦しくて、純粋に今の楽しさを感じられていない気がします。
 
子ども達も可愛いし、夫とも仲が良く、家族をとても大切に思っています。
親身になってくれる大切な友人もいます。
 
40歳を迎え、人生の折り返し地点だと考えると、もっと気を楽に、
どうせなら同じことでも楽しく明るく考えていきたいのですが、
一体、どこをどうしていけば良いのか、整理できません。
 
何かアドバイスをいただけるとありがたいです。
 
【つーママ・40代・事務職】
 
 
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A:FROM 川畑のぶこ

お仕事に、育児に、お母様のサポートに頑張っていらっしゃる
つーママさんの姿が浮かびます。
  
ご自身の時間の多くを犠牲にしながら過ごされていることと思います。
 
そのような中でも、夫婦で協力しあいながら
育児ができているのは好ましいことですね。
 
親族の支援はあてにできないとのことですが、
夫婦共働きで手が回らない場合は、親族だけを頼りにせず、
託児サービスなどの利用も検討されると良いと思いますし、
視点を変えてみると、ママ友パパ友らで
互いにサポートしあっている人たちもいます。
 
託児はある程度経済的な負担もあるかもしれませんが、
その分、つーママさんが充電でき、ゆとりをもって
子どもたちに愛情の眼差しを向けることができたり、
仕事の効率があがったりすることが考えられますし、
その価値はあるでしょう。
 
とはいえ、「すべて自分のせい」にしてしまうつーママさんには
ハードルが高いのかもしれませんね。
 
「すべて自分がやらねば」という具合に、
抱える役割も増えているのではないでしょうか。
 
抱える役割が増えれば増えるほど、
行き届かない部分も出てくるのは当然です。
 
その行き届いていない部分に焦点をあてて、
「私のせいだ」とか「自分はダメだ」とかといった
悪循環に陥ってしまっていないでしょうか。
 
まず、本当にそれは自分の仕事や役割なのか、
また、自分の責任なのかを問い直してみてください。
 
判断が難しければ、つーママさんの親友が
同じ様に悩んでいたらどうかと考えてみてください。
 
親のうつ、介護、家事、育児、すべて自分のせいだと、
親友が落ち込んでいたら、どのように言葉をかけるでしょうか。
 
在宅介護でずっと思いやりをもって接することができない自分を
「冷たい人間だ」と責めている親友にどんな言葉をかけてあげるでしょうか。
 
それは表面的な言葉でしょうか、
それとも誠実な気持ちからの言葉でしょうか。
 
親友にかけるであろう真の言葉を、
親友よりも近い存在の自分自身にかけてあげてください。
 
介護はエネルギーを要するものです。
 
エネルギーが枯渇すると、人間はストレス下に陥り、
人に与えるゆとりがなくなるのは当然のことです。

これはつーママさんが本質的に冷淡な人間であることが
原因なのではなく、タスクが多すぎて
エネルギーが枯渇しているから起きていることです。
 
相手に優しくなれないのであれば、まず自分自身に
優しさをかけ、セルフケアすることが大切です。
 
今はデイサービスを利用されているとのことですが、
仕事の前後は家事、育児にプラスして
介護も一気にのしかかってくるわけですから、
お母様の入所を検討するのもひとつでしょう。
 
認知症が進行していくと負担も大きくなってきますので、
共働きが変わらないのであれば、その準備は必要かと思います。
 
介護意外にも、家事代行や、くりかえし託児などのサービスと
定期的に活用することで子どもにも親にも自分にも
優しくなれる可能性もあります。
 
これは「怠慢」ではなく人生を機能させる「戦略」として取り入れるべきです。
 
賢い母であり、妻であり、娘としての選択です。
 
起きていることの犯人さがし(=私のせい)をするのではなく、
その状況とどのようにうまく付き合う、あるいは
変化を起こし切り抜けるか(=私(たち)にできること)に
意識を向けてみてください。
 
誰かの人生のケアはできても、
その責任をとることは本人意外の人にはできません。
 
それは相手が親や子であっても一緒です。
 
相手の人生の責任を自分がとれると思ったら、
それはある意味高慢な姿勢かもしれません。
 
母には母の、子には子の人生の課題があり、
すべてが思い通りにいかずとも、それなりに乗り越える力を
生まれながらにして備えていることを信頼してみてください。
 
相手の人生の課題を奪わないことも大切です。
 
もちろん、思いやりをもってケアすることは今後もしつづけてください。
 
ケアとは敬意と愛情をもって接するということであり、
必ずしも相手のすべてを背負い込むということではありません。
 

相手の人生の責任をとることで、
つーママさんの価値を見出す必要はありません。
 
そうでなくとも、つーママさんは生まれながらにして
かけがえのない大切な存在なのですから。
 
それをご自身が認めてあげてください。
   
 
 
          
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毎週水曜の「断捨離」メルマガおよび、
毎週月曜の「ココロの学校」メルマガで、
川畑のぶこがお答えします。

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