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Q:現在、高校2年生の息子です。
中学生の頃は同じ部活の子にいじめられていましたが、
高校生になってからは学校が楽しいと、
嫌がることなく行けておりました。
 
部活もいじめられながらも続けてきた甲斐あって
新人戦で好成績を収めました。
 
部活や高校生活を頑張っている反面、
ゲーム(戦争、撃ち合いをする)にも
のめり込んでいるふしがありました。
また高校生になった時に与えたスマホを
片時も離すことができないでいます。
 
学校に行っている時は
スマホを使用する時間が決まっていましたし、
部活も忙しかったので、
一日中ゲームをする日などありませんでした。
 
新型コロナウィルスの対策で学校に行けなくなってからは
ほぼ一日中ゲームをしています。
 
ゲームをやりすぎた後に、
人格が変わるというか粗暴になり、
先日もイライラして物に当たり家具を壊しました。
 
そうかと思うと突然小さい子の様に甘えてきたりします。
  
ひとりっ子で他と比べることができず、今に至ってしまいましたが、
小学3年の時、担任から片付けができない、行動が遅いと
家庭訪問の時に注意を受けました。
 
今も片付けができず、何一つ自発的に物事を進めることができず、
アドバイスも受け入れる事ができません。
嫌と思ったら絶対に行動しません。
 
ここまでくるとただの頑固とは思えなくなってきました。
人と付き合いづらいと本人の口から聞いたこともあります。
 
もし、発達障害の類であれば今から対処する方法はあるのでしょうか。
幼少の頃から喧嘩の絶えない家庭環境で育ってきたせいも
あるのでしょうか(後天的な原因)。
 
今のままでは進学も就職も結婚もできないのではないかと思います。
 
アドバイスよろしくお願いします。
 
【レモン・40代・会社員】
 
 
―――――――――――――――――
 
A:FROM 川畑のぶこ
 
愛する一人息子さんの行く末を案じる
レモンさんのお気持ちが伝わってきます。
 
もし、息子さんが日頃から、
コミュニケーションや人付き合いが苦手で、
何かにのめり込むと他が見えなくなってしまう、
また片づけや段取りができず、そのことで
日常に支障を来しているというのであれば、
いちど発達障害の検査を受けてみることをおすすめします。
 
ただし、上記が当てはまるからといって、
即発達障害とは限りませんし、
とくにこの自粛期間中のコロナ禍で、
ティーンエイジャーが自宅でゲームばかりするのは、
障害や本人の自己管理不足のせいとは言えません。
 
このようなストレス下における対処法などの教科書を
持たない彼らなりに、無意識にバランスを保ち
適応しようとしているのでしょう。
 
自体が収束し、学校が始まったときに、
元に戻ることが十分に考えられます。

また、今は、親もこの非日常でストレス下にいるはずです。
 
ずっと子どもと顔をつき合わさなければならず、
必要以上に我が子を観察ならぬ
監視してしまうのではないでしょうか。
 
ストレスがたまっているときは、
良いことよりも悪いことばかりに目がいきがちです。
 
戦っているのが実際に戦場や友人相手ではなく、
ゲームの中のキャラクターで良かったとか、
ルールを守り自粛できていることで感染リスクを免れて
良かったなどとは思えないのですね。
 
ですから、その分も差し引いて状況に向き合う冷静さが
大切になってくるでしょうし、
いま起こっていることで好ましいことにも
意識を向けてみてください。
 
受診して、発達障害であることがわかれば、
専門家や福祉と連携して、
将来への対策を講じていくことができます。
 
発達障害だからといって、就職できないわけでも、
結婚できないわけでもありませんし、
彼の唯一無二の個性を能力として
伸ばすこともできますから安心してください。
 
ただし、周囲の理解は必要となりますので、受診は大切です。
 
発達障害の人がそうと知らされないままでいると、
周囲からはただのだらしない人とか怠け者とか
変わり者などと偏見の目でみられ、
ますます生きづらい人生となってしまうでしょう。
 
また、息子さんが発達障害であった場合、
それはレモンさんやご主人のせいでも
二人の喧嘩のせいでもありません。
 
発達障害は、遺伝や器質など先天的なものが主な要因です。
 
もちろん、環境がトリガーとなって、
いままで表面化してこなかった症状が出てくることはありますが、
もともとそのような特性があったことが考えられます。
 
ですので、ご自身を責めないでください。
 
ただし、「喧嘩が原因なのでは?」と省みたのであれば、
息子さんの障害の有無や原因に関わらず、
ご自身や夫婦、また家族の人生における課題であることは
間違いないでしょうから、
放ったらかしにせず、善処するべきでしょう。
 
責めるのではなく善処するのです。
 
子どものことばかりでなく、
ご自身に引っかかりのあることにも
きちんと注意を注いで対処していくことが、
結果的にご自身のみならず息子さんにも、周囲にも
良い影響を与えるのは間違いないでしょう。
 
レモンさんご自身が、そのような課題を乗り越えることによって、
「息子にも同じように彼自身の人生の課題に向き合い、
乗り越えるちからがきちんと備わっている」という
信頼感を育むことができるようになるはずです。
 
この信頼感こそが困難を乗り越える鍵となるでしょう。
 
 
          
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