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長年苦しんでいるのは長女を愛せない事です。

出産がお正月に重なり病院スタッフが手薄な中で、
同時間帯に二人が出産することになりました。

医師と看護師は喧嘩しながら娘を取り上げ、
黄疸が出ているからと直ぐに保育器に入れられて、
産まれてすぐに抱っこも出来ず、
今、思うと産後うつの始まりだったのでしょう。
お風呂場で泣いてばかりいました。

夫は自分の母親を産後の手伝いに呼ぶと言うので、
『気を使うからヘルパーさんをお願いするから良い』
と断ったのに呼んでしまったり、
それを良いことに飲み会に行ったり一日中寝ていたりと、
心身の休まる日がありませんでした。

長女はミルクを吐きやすく、
ソファーで抱っこして寝ないといけませんでした。
半年ほど横になって寝る事ができず、
気が付くと可愛いと思えなくなっていました。

思春期になり、荒れて壁やドアなど物を破壊して、
学校も行ったり行かなかったり。

二女(助産院で幸せな出産でした)が産まれてから特に、
愛していない気持ちが長女に伝わっているのだと思うのですが、
子育てセミナーや講演会に行ってみても、私の気持ちに変化はなく、
二女と同じように愛するには、どうしたら良いのでしょうか。

アドバイスをお願い致します。

【こきん・49歳・パート】

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A:

FROM 川畑のぶこ

出産トラウマの有無に関わらず、
こきんさんのように、次女は可愛いのに長女は愛せない、
という相談はよくあります。

誰にとっても初めての出産というのは不安も期待もあるものです。

どうやら、長女というのは母親が無意識のうちに、
自分自身を投影しやすい対象のようです。

理想の自分や、なれなかった自分を、
長女通して実現させようとしてしまうのです。

長女を見ていると、自分自身を見ているようで嫌だという声もよく聞きます。

長女はそのように母親の期待を背負ってしまうことがあるのですね。

おそらくお義母様も初孫でしたらいろいろと期待してしまうでしょうし、
嫁のプレッシャーを他所に、愛情あるからこその自身の思いを
あれこれ口にしてきたことでしょう。

すると、今度はお義母様の期待にも答える子供にせねばと…
無言のプレッシャーを感じるという、悪循環に陥ってしまうこともあります。

こきんさんのお悩みは、
理想の母像と実際のご自身のギャップにあるのではないでしょうか。

まず、「母としてかくあるべき」という姿勢を捨ててみましょう。
たとえば、「母なのだから娘を愛せるべき」という姿勢です。

初めての出産で大変だったんだから、
諸々のプレッシャーを背負って歩んできたんだから、
サポートがなくって大変だったんだから、「そんなこともある」と。

理想的な母親でなくてもオーケーと、ご自身を受け入れてみてください。
そんなご自身を受け入れることは、
結果的に娘さんを受け入れることにつながるはずです。

安心してください。
こきんさんの中には、我が子を愛する種はきちんと宿っています。

ただ、素直にその種に適度な水やりをできない状況があっただけでしょうし、
ゆとりのなさゆえ、上手に表現できていないだけでしょう。

ですので、ご自身も娘さんもどちらも責めないでください。

今後その種がどんな風に芽を出すか、
好奇心を持って見守ってみてください。

「私は理想的に娘を愛してこなかったかもしれないけれど、
愛がないからではない。
いままではゆとりを持って愛を表現することができていなかっただけ。
私と娘にしかない唯一無二の愛ある関係を構築するプロセスに、
いま私はいる。時間をかけて取り組めば良い。」

どうか急がずに、ご自身と娘さんのタイミングを尊重してください。

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