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Q:父が起業家、母がその会社の経理や住み込み従業員の世話を
しながら4人の子供を育てました。

私は一番下で、一つ上の兄とともに
父から長男、長女みたいになるなよと言われ育ちました。

幼少の頃から刷り込みで
兄姉を反面教師にスポーツ、勉強、学級委員など頑張りましたが、
父から自分の兄弟の子供と比較し、お前はダメだと言われるようになり
逃げるように地元を離れ、高卒後、新聞奨学生として働きながら
大学で学び、社会人となりました。

今でも父の価値観か、自分自身無意識に他人と比較して、
自分はダメな人間だと自責の念にかられ心休まりません。

もう地元を離れ25年経ちますが、未だに自分に自信がもてません。

どうすればありのままの自分を受け入れ、
自然に生きられるか教えてください。

【take7・40代・団体職員】

――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

take7さんのように、親からの呪縛で自分に自信が持てず悩んでいる方は、
本当にたくさんいらっしゃいます。

ただ、take7さんのように、
そのような刷込みによって自分に自信が持てなくなり日々不安だと、
客観的に認識できている人はそう多くなく、
この認識があるか無いかはゼロかイチかの大きな差だと思います。

まず、「ああ、自分はそういう刷込みをされてしまったんだなぁ。」
「あれが当時の、父親にできる精一杯の子育ての仕方だったんだなぁ。」
「そこに巻き込まれてしまったんだなぁ。」
と俯瞰する視点は常に大事にされてください。

そして、親の真のメッセージは
「お前はダメだ」ではなく、「常に高みを目指して頑張れ。
それが成長で幸せへの道(のはず)だ」であったことも忘れないでください。

おそらく、お父様は励まし方を間違えていたのだと思います。

「すごいな!頑張れ!」と言うべきところを
「ダメだ!もっと!」と言ってしまう癖があったのでしょうね。

そして、その癖はおそらくお父様の成育家庭で影響を与えた人物
(おそらくお父様の親)によって形成されたものでしょう。

褒めて育てるのではなく、発破をかけたり、
時として劣等感を刺激するやり方だったのでしょう。

相手との健全な関わり合い方がわからないと、
人は一番慣れ親しんだやり方が出てしまうものです。
特に、ゆとりのないストレス下ではネガティブな行動が出やすいです。

反骨精神が強いなど、パーソナリティーによってはそのようなアプローチが
起爆剤となって機能することもあるかもしれませんし、
逆にある程度成長すると、知らん顔でとり合わない人もいるかもしれませんが、
誠実で優しいパーソナリティーの人は、
言葉通り自尊心が傷つけられてしまうことでしょう。

このようなケースは、多くの場合、親自身が自分に劣等感を抱いており、
自分をOKだと認めていないため、自分の子なのだから並大抵の努力では
ダメで、常にもっと頑張らねばいけないという基本姿勢があると思います。

自分の子どもが優れていることで己の劣等感を補償しようとする心理ですが、
「もっと」という基本姿勢はいくつゴールを達成してもそのままスライドされて
しまうので、常に満たされない状態が続きます。

このような、無意識なお父様の人生ゲームに巻き込まれないようにする
必要があります。

まず、お父様は残念ながら、take7さんの子育てに役立つ、
適切で健全な言語を獲得してこなかったのだと理解してみてください。

そして、適切で健全な言語を獲得できていたのなら、
「よく頑張っているな!その調子だ!」と言いたかったのだと、
一旦take7さんご自身が、「お父さん語」を通訳をしてあげる必要があります。

そして、お父様自身の課題に巻き込まれないように努めてください
(たとえお父様が仕掛けてきても)。
そのためにも、自分自身に誓いを立てることをお勧めします。

「私は父親のことは理解する。だけれども、父親の価値は採用しない。」と。
「人は過ちを犯すものだが、私は父親が犯した過ちは犯さない。
自分に対しても、他人に対しても。」と。
「私は私の努力を認める。私に備わる唯一無二の価値を大切にする。」と。

鏡に向かって自己宣言してみるのも効果的かもしれません。

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