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Q:結婚6年目の主婦です。
4歳と2歳の息子がいます。

晩婚でしたので、どちらも40代前半です。
先祖代々の家業を継いでおり、主人の母と同居しています。

家であり、会社でもある環境で、
毎日家族と従業員さんの食事の用意をし、幼児の世話に追われ、
幼稚園の送り迎えと食料品の買い出しに自転車で走り回る以外は
自由に出歩くこともできずにおります。

子供が幼稚園に行っている間にママ友とランチ…なんていうのは
絶対に無理です。

そんな状況で、主人とのコミュニケーションが悩みなんです。

主人は家族に対しては基本的に自分の考えを押し付けます。
話をする時も一方的に自分の考えを話し、意見を聞きません。

女性は話を聞いてもらって少し共感してもらうだけでスッキリしますよね。
それができない人なんです。
延々と主人の脈絡のない話を聞かされ、ウンザリしてしまいます。

恥ずかしい話、夫婦生活においてもそれが顕著に現れています。
私の状況や気分がどうなのかはお構いなし。
私も人間ができていないので、楽しいフリなどができません。

早く主人と離れたくて仕方ありません。
主人もそんな私の態度を悲しく思っているようで、時折責められます。
愛していないのか?と主人にも聞かれますし、自問することも時々ありますが、
正直よくわかりません。

でも、子供たちにとっても大事な父親ですし、この家に嫁いだ以上、
主人と共に家を守っていかなくてはならないと思っています。

私の話を聞いて欲しいと何度か伝えたことはありますが、
結局意見されて論点すらズレていくので何も話したくなくなります。

毎日できるだけ主人との接触を避けて一人で過ごしたいなと思ってしまいます。
特に夜は酔っ払いですし、うっとおしいだけです。
ただでさえ幼児二人の相手で自分の時間がありませんので。

でも、こんな関係を望んで結婚したわけではありません。
この人とならずっと楽しく笑っていられると思ったのですが…

これから先子供たちも大きくなってきます。
みんながのびのびと意見を言い合えて成長していける家庭を作るために
私はどうしたらいいのでしょうか。

【銀杏・42歳・主婦】

――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

家業に、家事に、育児に、ご主人の長い聴き役。

フルタイムの仕事に、家事も育児もお一人でされていらっしゃるのですね。
さぞ大変なことと思います。

その大変さを理解し、受け取ってもらえる、そして感謝されるような会話が
ご主人や家族と持てるなら、またそれが叶わなくても、
ママ友や友人などと日頃のストレス解消となる会話や時間が持てたのなら、
取ることができたのなら、状況はベターだったかもしれませんね。

いずれも叶わないどころか、ご主人と会話でなく、
ひたすら一方通行の聴き役で、内容も銀杏さんが共感できないものとなると、
その煮詰まり度は限界となるのも当然だと思います。

忙しいとは心を亡くすと書きますが、たとえ嫁いだ先の条件だから仕方ない
とはいえ(本当に仕方ないのかどうかは別として)
銀杏さんが心を亡くしてしまっては、遅かれ早かれ心理的な、
あるいは身体的な限界が訪れることと思います。

ですので、「仕方ない」と諦めて
無理をし続けることはやめることが懸命です。

私たちは、ゆとりがなくなると
相手に優しさや思いやりをかけたり、愛を表現したりすることが難しくなり、
それを求められると苦行のようになります。

「愛していないのか」とご主人に責められるとのことですが、
報告されている内容以外で、ご主人の良い部分も知っていらっしゃる銀杏さん
なので、ここまで別れずになんとかやってきている、そして悩んでいらっしゃる
のではないかと思います。

全く愛していないので、どのように別れたら良いかというお悩みと言うよりは、
私は実際のところ、夫を愛しているのだろうか?
そして、私は本当に愛されているのだろうか?
いつかまた笑いあえる日が来るのだろうか?
と悩んでいらっしゃるのではないでしょうか。

もしかしたら、銀杏さんが、たまには自分自身の時間が持てて、
楽しんだり、リラックスしたりして充電する場が持てたのであれば、
バランスが取れているのかもしれません。

すなわち、相手にも自分にも思いやりや愛をかけるゆとりが
生まれたかもしれません。

私たちは、愛したくても、己のエネルギー不足によって、
それを健全に表現したり、愛の行動を実行するゆとりがないこともあります。
「愛していない」のではなく、「愛を実践するゆとりがない」
という方が正しいことがあるのです。

まず、銀杏さんが現時点でリーズナブルに起こせる変化として
「助けを求める」ことをしてみてください。

誰でもいいです。
時には自分自身の時間を取るために、助けを積極的に求めてみてください。

甘えているとか怠けているとかといった罪悪感が出てくるかもしれません。
けれども、休んだりリラックスしたり楽しんだりすることも人生の大切な仕事です。
お金にはならないかもしれませんが、また明日も頑張ろうというエネルギーを
培ってくれます。

ですので、この大事な仕事をするために
家族、友人、サービスなどのサポートを利用してみてください。

この時間は、もしかしたらお子さんがもうすこし大きくなって、
基本的に自分のことを出来るようになったら
自動的に湧いてくる時間かもしれません。

そうであれば、ずっとこの苦しみが続くわけではないと知ることで、
楽な気持ちになれるのではないでしょうか。

ただし、だからと言って、それまで忙しくすれば良いということではありません。

身心共に破綻寸前なので助けてほしいと、助けを求めてみてください。
自分の大切なニーズを満たすときに、誰かを責める必要は必ずしもありません。

自分の自由な時間が少しでも持てるようになると、気分は随分晴れるかと思います。
また、周囲にも感謝の気持ちが湧いてくることと思います。

今まで悩んでいたことが消えるとは限りませんが、
小さく見えてくることは十分考えられます。

これは銀杏さんだけでなく、みんなにとって良いことです。

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