その他

160225_FB_kawabata

◇無料講演会in宮崎 「がんと心の関係」
  2016年2月28日(日)14:00 -16:00 宮崎市民プラザ

◇無料講演会in沖縄 「サイモントン療法」
  2016年4月15日(金)18:30 -19:45 沖縄県立博物館・美術館(1F)講座室

◇ サイモントン療法2-Dayセミナーin沖縄
  2016年4月16日(土)-17日(日) のはら元気クリニック

◇ サイモントン療法ベーシックプログラム
  2016年5月30日(月)-6月4日(土) 伊豆高原

◇ サイモントン療法インターンプログラム
2016年6月-10月 日本大学医学部板橋

上記イベント詳細お問合せは、こちらまでお願いいたします。
http://simontonjapan.com/event/

150921_2

ボンジョルノ!!
川畑のぶこです。先週より出張でイタリアに来ています。

今日のメルマガでは、
ベネチアで録画したメッセージビデオをみなさんにお届けする予定だったのですが、
日本へのデータ転送がうまくいかず、
残念ながら、皆様へリアルタイムの声を届けることができません。
帰国後に改めてお届けしたいと思いますので、少し待っていてくださいね。

さて、イタリアは初めて訪れる国。
今回はベネチア、フィレンツェ、ローマを訪れています。
最初に訪れたベネチアがとても印象的でした。
水の都というだけあり、湿度が高く、風邪気味で荒れていた喉や肌もとても潤い、
あっという間に体調も快復していきました。

ベネチアは夜10時を過ぎるとクモの子を散らしたように街から人の姿が消え、
滞在先のアパートの窓から街を見下ろすと、灯り一つない漆黒の夜です。
交通手段は みんな船で、車も走っていませんから、辺りは静寂に包み込まれます。

こんなにたくさん人がいる場所で、こんなに静かな経験は、
人生で初めてのように思います。
教会の鐘の音とともに就寝し、教会の鐘の音とともに目覚める。
とてもシンプルなことがこんなに贅沢なことだとは、夢にも思っていませんでした。

夜は、ベネチアで生まれ育ったビバルディの弦楽四重奏を聴きに行きましたが、
街の中心である、サンマルコ広場の脇の教会を改築したホールで、
かの有名な「四季」の生演奏を聴けたのには感無量でした。
アコースティックな音が細胞の隅々に染みわたるのがわかりました。

今回の渡航の目的であるサイモントン療法の国際会議が行われたフィレンツェでは、
仕事の合間を縫ってベッキオ橋のかかるアノル川のほとりを散歩したり、
死ぬ前にいちど観てみたかったボッティチェリの「ヴィーナス」と「春」を
美術館で鑑賞することができたり、仕事仲間と地元料理に舌鼓を打ったりと、
まこと人生の喜びとはこのことを言うのだなぁと、じんわり感じ入っています。

こんな経験を陰で支援してくれている家族にも、
離れてみると、感謝と愛情がこんこんと湧いてくるのものです。

日本はシルバーウィーク真っ只中でしょうか。
お休みの方も、お仕事でお忙しい方も、たくさんの喜びに満たされますように。

また日本でお会いしましょう!

200305

こんにちは。川畑のぶこです。

なかなか終わりの見えない新型ウイルス騒動で、なんとなく気持ちも
どんよりしてしまっている方も多いかもしれませんね。

今日は、いつものお悩み相談形式ではなく、こんなときにもパニックに
陥らず、心穏やかに過ごすヒントを、緊急配信いたします。
   
みなさんに私の気持ちを届けたく、20分ほどのロングバージョンに
なってしまいましたが(笑)ぜひご覧くださいね!

ーーー
動画の中で川畑のぶこが引用した、中原医師のメルマガ全文は、
こちらに掲載されています。併せてご覧ください。
▼サイモントン療法協会 Facebookページ
http://bit.ly/2IjU0i6
ーーー   
   
川畑のぶこメッセージは、こちらをご覧ください。

なお、3/9(月)のビデオメルマガ配信はお休み、
次回は3/16(月)配信となります。

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191216

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、マーリンさん(50代・パート)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
こんにちは。主人の病気での悩みです。

去年5月にがんの手術をしました。お陰様で1年半経った今、
社会復帰もでき、大好きな海にも行けるまでになりました。
57歳のおっさんですが、サーファーです。

気持ちの落ち込み、感情の起伏等、抑うつの症状がでてきたと言われまし
た。本人もいろいろ分かっているようで、お薬をもらい、過ごしてます。

やはり病気の再発、転移など、すごく気にして、病院の経過観察も嫌がっ
ています。事が起こってしまったらくよくよせず、向き合って過ごして
いかないといけないと思っていますが、いちばん辛いのは主人なので、
軽はずみなことは言えないのが現状です。診察日が迫っている折、
どういうふうに声かけ、対応すればよいか分かりません。

私も診察についていきますが、不安と心配で心がしんどいです。
初めてがん患者の家族というものになり、日々いろいろ考えすぎて、
脳の疲労が絶えません。何か主人にとって、少しでも気持ちを前向きに、
和ませてあげるにはどうしたらよいですか?

いろいろな情報が飛び交っているなか、何がよいのか分からなくなって
います。
~~~~~~~~~~~

マーリンさんのご主人に対する思いやり、優しさ、そして愛情が伝わって
くるお悩みです。

患者さんの家族というのは「第二の患者」と言われています。
もちろん、がんの診断は下ってこそいませんが、自分の愛する者が病気に
なったとき、心を痛めますし、それが行動にも反映されたりして、
日常生活がなかなかうまく進まなくなったり、不適応な状態が起きたり
することがあります。

そういった意味でも、マーリンさんご自身もあまりがんばりすぎず、
なんとか私が夫を楽にさせてあげなくては、元気出させてあげなくては、
と一人で背負い込むことは控えたほうがよいでしょう。

第二の患者なんだと自覚し、自分自身をもいたわる気持ちをぜひ大事に
してください。

闘病というのはいろいろなことがありますので、アップダウンがあると
思います。ご主人の調子が良くなって海にも行けるようになったのは
本当に素晴らしいことですね。そして、そんな中にも、今後どうなるん
だろうという恐怖はあると思います。

診察日が迫ってくると不安を覚えるのはどの患者さんも同じです。
どんなに前向きに過ごしている患者さんでも、検査結果のわかる日や
診察の前というのはみな緊張なさいます。

ですので、マーリンさんは、ただただ思いやりの心を持って横に寄り添
っているだけでよく、声かけに関しては、あまり元気を出させようと
思ったり、大丈夫だよと言ったりしなくていいと思います。

私たちは見えないエネルギーのやりとりをしていますから、何か言葉で
気の利いた勇気付けをしなくても、同じ気持ちで一緒にいるよという
空気が大事です。

この見えないエネルギーがとても大事ですから、思いやりを持ってそばに
いるだけでじゅうぶんなサポートになっているということを知ってください。

そのことを基本に、プラスアルファ、マーリンさんが無理なくできること
をなさってくださいね。

続きは、ビデオでお話しします……

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181015

今日は、zammnさん(40代・専業主婦)のご相談にお答えします。

~~~~~~~~~~~
アメリカに在住しておりまして、日本人の友人がいます。
今日、その方が癌であると本人から聞きました。

動揺していましたが、そして時間も限られていましたが、
川畑先生から学んだことや、カール・サイモントン博士がイメトレを
抗がん剤治療に採用されて顕著な効果が見られたことを、伝えてみました。
その友人は、真っ向から否定はしませんでした。
しかし、信じ難いと感じたかもしれないなあと、私は感じました。

川端先生がご存知の中で、「イメトレが癌治療に有効である」といった
ような内容の情報や書籍があれば、教えていただけないでしょうか?

例えば、医師が「余命2年」など具体的な、統計学に基づいた宣告をする
とします。その場合、多くの人が、それを鵜呑みにして、自分の潜在意識
の可能性というようなものに気づかずに、ある場合は、そういった可能性
を「怪しい」と否定をしてしまうことはないでしょうか。

私一個人としては、潜在意識の可能性の話はとても有用な大事な情報だと
思っています。それを、友人にシェアしたいなあと思っています。

日本語、英語での書籍で、お勧めのものがあれば、教えて頂けると幸いです。
どうぞ宜しくお願いいたします。
~~~~~~~~~~~

「イメージ療法」は、英語では「Guided imagery」と言い、
日本語で「イメージ療法」と翻訳されて紹介されるようになりました。

がん治療の現場で、私たちのメンタルな面、特にイメージや思考、信念、
私たちが外界をどのように受け止めているかという、認知の面に注目して、
そこに介入していくというアプローチをしたのがカール・サイモントン博士で、
60〜70年代にこのことに取り組んでいた彼は、先駆者的な存在です。

本については、まず、日本語の本であれば、私の書いた『サイモントン療法』
という本があります。この中にイメージ療法のことについても言及していますし、
具体的なイメージ療法のCDなども付いていますので、割とお得感があると思います。

サイモントン療法は6日間のプログラムになっているのですが、
それがこの一冊に収まったような形になっています。

実際にアメリカで、ロサンゼルスに行くことができれば、リトリートの6日間
のプログラムを現地でもやっています。「サイモントンキャンサーセンター
(Simonton Cancer Center)」とネットで検索していただければ、
出てくると思います。ロサンゼルスに本部がありますので、
ぜひ問い合わせてみてください。

あとは、カール・サイモントン博士が書いた本を2冊ご紹介します。
また、zammnさんが実際にご友人をサポートなさる際、
心に留めておかれるとよいことを、併せてお伝えしますね。

続きは、ビデオでお話しします……

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161107

こんにちは。川畑のぶこです。

今日は、いつものお悩み相談への回ではなく、私の近況をお伝えします。
あるメッセージを載せてお話ししますので、明日からのご自身のケアに
役立てていただけたら幸いです。

みなさんは「ソマティック心理学」というものをご存知でしょうか。

「ソマティック(somatic)」の「ソマ:ソーマ(soma)」はギリシャ語で
身体・肉体を表しますので、直訳すると「身体の心理学」となりますね。
心をケアするのに、まず身体からアプローチしていき、そして身体と心を
統合していくという概念です。

先日、日本ソマティック心理学協会というところの大会があり、私も演者と
して、また、パネルディスカッションのパネリストとして参加してきたので
すが、これが非常におもしろく、これまでにない空気感だったので、今日は、
そこでの学びをみなさんにシェアしたいと思います。

私たちは、病気になって身体の調子が悪ければ、内科など、肉体的・物理的
な面を診てもらう所へ、また、心が病んだときは精神科医や心療内科に足を
運ぶことが多いですよね。

私自身も心理系の場で活動していますので、ともすると、なんでも心の働き
で解決しよう、認知で解決しようとしてしまいます。

が、ソマティック心理学は、そうではなく、身体の叡智、身体の声に耳を傾
けて、そしてそれを心と統合していく。まずは身体が喜ぶことを実践し、
そこから心にアプローチしていくことで、心が癒され、全身が癒されていく
という、非常におもしろいメソッドなのです。

そして、これは私がこのメルマガの中でも何度かご紹介している「マインド
フルネス」という考え方(「今この瞬間」の呼吸に意識を向ける)とも
共通点があることにも気づきました。

続きは、ビデオでお話しします……

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160411

こんにちは。川畑のぶこです。

おととい(4/9)は、「ステージ4をぶっとばせ」と題して自分たちが主催した、
がんサバイバーの方たちのフォーラムがありました。

がんの進行度にはステージ0から4まであり、4は最も進行しているレベルなのですが、
そのステージ4のサバイバーの方たち4名が、病気と向き合いながら人生をどのように
輝かせて生きているかを語り、300名の参加者の方たちとシェアする会でした。

なかには、数年前の初診で「緩和ケアを」と勧められたという人もいらっしゃいました。
4名のサバイバーの方たちの、人生の困難に直面し、辛い感情を認めつつも、
そこに飲み込まれることなく、人生に起きる姿、
そして病気になったからこそ得られた好ましい変化や、感謝できることに意識を向けて
日々前進する、肩肘張ったポジティブさではない、しなやかな姿勢からは
私自身多くを学びましたし、目頭が熱くなるも のがありました。

人生には困難はつきものですし、どうしようもないこともあるものですが、
そのような局面を、穏やかな心を取り戻して前進することは重要なライフスキルであり、
幸福度というのは、人生に何が起きたかではなく、それぞれの出来事にどのように
向き合ったかに依存するのだという ことを再確認しました。

さて、今日は、60代の女性(匿名希望・求職中)から
「息子の治療方針で迷っています。」というご相談です。

~~~~~~~~~~~

25歳の息子の件です。17歳で高校中退後、統合失調症を発症しました。

幻聴に対してキレて、入退院を繰り返し、薬の効果が全くないので、
最後の薬を使える県外の病院に5カ月入院後、
現在は、その県で訪問看護を受けながら、アパート暮らしをしています。

が、最後の薬(登録病院しか使えない)の効果もほとんどなく、
被害妄想のために警察に電話したりしています。
一見、普通なので、分かりづらいのです。

あと考えられる治療は、電気治療だけですが、
今かかっている病院では電気治療は扱っていません。

病院を変えてでも電気治療を試みるべきか、様子を見るべきか、迷っています。

夫は、息子の病気におののくばかりで、全く頼りになりません。
こんな時こそ協力してほしいのに、状況から逃げてばかりで、不信感が募ります。

頑張って他の病院を検討するべきか、もう、なるに任せるか。正直疲れています。

~~~~~~~~~~~

統合失調症というのは、精神疾患のなかでも本当に大変で、
ご本人だけではなく家族が巻き込まれて、
かなり長期間にわたってストレスを強いられる病気だと思います。

お子さんが17歳のときからということですので、
8年間がんばってやってこられているのだなということが伺えます。

ちなみに、統合失調症は100人に1人ぐらいがなると言われており、
数字としては、喘息を患っている人と同じくらいの数の人がなると考えられるわけです。

要は、他人事ではないということです。

統合失調症はその病気の性質から、偏見を持たれがちです。
また、家族の方がカバーしたり、社会に出ないようにしたりして、
さらに問題が増幅してしまうことがあります。

ですから、まず周囲の人が理解していくということが大事なのはもちろん、
ご家族が周囲へ理解を促し、協力要請していくことも大きな課題です。

私は、治療に関して専門的なアドバイスをできる立場にはありませんが、
電気治療が残っているということですので、できることは最後までやってみようと思う
のであれば、セカンドオピニオンやサードオピニオンを聞いて、
最終的にどうするか、ご家族で決めていかれたらよいと思います。

なかなか頼りにならないというご主人への働きかけ方について、
また、今後の闘病生活において、息子さんのサポーターとして、
ご相談者さんがどのような動きをとったらよいか、病気とどのように関わり合ったらよいのか
について、続きはビデオでお話しします。
https://youtu.be/Jeb7XHy7EPc

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170104_FB_kawabata

新年明けましておめでとうございます。
2017年の始まりをどのようにお過ごしでしょうか。

私は年末年始をタイで過ごしていました。
息子を連れて、またサイモントン療法のセラピスト仲間たちとともに
バンコクから2時間ほど北上したパクチョン地方にある
プラムヴィレッジという僧院で、
7泊8日のマインドフルネスリトリートに参加しました。

プラムヴィレッジは過去にノーベル平和賞の候補者にもなった
ティクナットハン禅師率いるマインドフルネス実践の共同体です。

一昨年、聖路加国際病院で、プラムヴィレッジによる
医療者向けマインドフルネス研修会を主催したことをきっかけに、
私もより深い実践に取り組むようになりました。

昨今では日本でも多くの人が耳にするようになったマインドフルネスは、
「今、この瞬間」に目覚めているエネルギーという意味をもちます。
本来は生き方(あり方)そのものの実践ですが、
瞑想法などのハウツーばかりが注目を浴びるようになってしまいました。

その結果マインドフルネス難民
(マインドフルネスやってみたけど効かないじゃない!というような人々)
を生み出しているという記事も目にするようになりました。

今回の年末年始は、仏教精神が根付いているタイで、
8日間かけてどっぷりマインドフルネスな状態を全身全霊で体験し、
実践する時間となりました。

サプライズに、ティクナットハン禅師ご自身がフランスからタイを訪問
されており、共に穏やかな新年を迎えることができました。

プラムヴィレッジでは、自然と調和する過ごし方を実践するのに、
夜の9時半には消灯、朝は鐘の音と朗唱とともに4時半に目覚めます。
数百名が静寂の中で座瞑想を行い、
日の出とともにゆったりと歩く瞑想を行います。

習気(じっけ)という、習慣的なエネルギー
(例えば、早くやらないとイライラするとか、スマホやfacebookなどの
SNSにログインしないとソワソワするなど)に気づき、
そこから解き放たれるのに、ことあるごとに「止まる」実践に取り組みます。

時計の鐘や僧ヴィレッジの鐘が鳴るたびに、
全員がおしゃべりや今取り組んでいる作業など、すべての行動を止め、
そこに留まり、呼吸に帰り、自分に帰ります。
一瞬にして静寂と平和が訪れます。

なるほど、平和とは怒りのエネルギーから問題解決に取り組むことではなく、
平和なエネルギーの中で、一歩一歩を歩むことにあるのだということを
理屈抜きで体験する瞬間でした。

マインドフルネスを一人でなく、同じあり方で仲間とともに実践する、
この集合エネルギー的な調和の中にこそ、
真の平和が存在するのだと実感しました。

毎年、年明けには世界が平和でありますようにと祈願する私ですが、
今年は祈願にとどまらず、それを実践することができました。

世界10カ国以上からマインドフルネス実践者の仲間たちが集まり、
彼らとともに平和な一歩を実践することができたのは、
この上なく豊かな経験でした。
この感覚を大切に、2017年も一歩一歩、丁寧に歩みたいと思います。

2017年、皆さんの一歩一歩の中に平和がありますように。

ーーー
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川畑のぶこがお答えします。

ご質問はこちらからどうぞ。

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メルマガ読者のみなさま

新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

みなさんは2019年のはじまりをどのようにお過ごしでしょうか。

私は、奄美諸島にある実家の沖永良部島で
家族と一緒に穏やかな年末年始を過ごしております。

メルマガ新年号は沖永良部島からお届けです。

さて、年末に島のある商店で歳末福引きをしたのですが、
くじ運に見放されたのか、白玉ばかり引きました。

ティッシュやら飴玉やらをもらえるのかと
店員さんの手元に目をやると、両手で丁寧に、
ハズレくじにしては比較的大きな景品を手渡そうとしています。

よく見ると、それは、西郷隆盛直筆の書を色紙に印刷したものでした。
そして、その色紙に書かれていた言葉は、「静観」でした。
花押には「南洲翁」とあります。

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沖永良部島は西郷の流刑地であり、西郷は島に多くの影響を与えました。
また、西郷自身も温かな心を持つ島の人々から影響を受けたのでしょう、
沖永良部島は「敬天愛人」発祥の地と伝えられています。

西郷は同じく沖永良部島に流刑された書家で詩人の川口雪篷に出会い、
書を嗜むようになります。

島の西郷記念館には彼が残した書が複数展示されていますが、
その中のひとつである「静観」が、
今回私が下着などの日用品の買い物をした商店の、
福引きのハズレ景品となっていたのです。

いち個人商店の、ましてやハズレくじの景品とは思えぬクオリティーに、
「え、これがハズレ?」と目を疑いました。
店主いわく、西郷記念館から許諾を得てオリジナルに作成したそうです。

色紙代だってそれなりにかかっているはず。
なんと粋なハズレ景品ではありませんか!

日々あちらこちら飛び回り、人と会う機会も多く、
いささか過活動気味な私にとって、
「静観」は「敬天愛人」に勝るとも劣らぬ重要なテーマです。

昨年も、月にいちどはあえて月曜日を選び、
複数の医療従事者仲間と共に、
月例のDay of Mindfulness(マインドフルネスの日)という
静けさを取り戻す実践の日を設けていました。

この月例会は一昨年の夏から始めて以来ずっと続いていますが、
今年の予定もメンバーに伝えたところです。

あらためて、静観とは、

1) 積極的な行動をあえてせずに、物事を見守ること。
2) [哲学] 移り変わる現象の背後にある、普遍的な本体を直感すること。
3) [美学] 実践的意志の力を超越した観照

とPCにインストールされた辞書にはあります。

獄中で沈思黙考の日々を過ごした、
温かで静かな沖永良部島で、
西郷南洲翁も世の真理を悟ったのでしょうか…

思いを馳せていると、たまたま消し忘れていたTVから
こんどは田中一村に関する番組が放送されました。

田中一村は、奄美特有の植物や鳥や蝶などを描いた日本画家で、
私の大好きな画家です。

(田中一村の絵画がラベルに使用されている黒糖焼酎)

(田中一村の絵画がラベルに使用されている黒糖焼酎)

奄美諸島にいながらにして、このような番組を見られるのは、
奇遇で豊かだなぁと思いました。

実家の庭にも、一村が描くそれと同じ植物が多く植わっており、
蝶はそれらの花の蜜を吸いに、
また、麗らかな声のアカショウビンは羽を休めに来ます。

庭を顧みながら、私は一村の描く草花や鳥や蝶のほうが、
実物よりもより深く感じ入るのはなぜだろう、と不思議に思いました。

すると、そのことに気づきを与えるコメントが、
有識者によって番組の中で紹介されてました。

コメントによると、
西洋画は目を開いて正確に「見る」ことによって描く必要があるのに対して、
日本画はその逆で、目を瞑り対象の本質を「観る」ことによって描くことが
重要視されるとのことなのです。

そして、一村の作品にはそれがきちんと遂行されていることが
表れているとのこと。

ここにもまた、「静観」の精神が説かれたのです。

奄美に縁ある、西郷の書と一村の画。
ハズレくじで当てた(!?)「静観」が、
私の2019年のテーマとなったのはいうまでもありません。

このように、新年第1号のメルマガは、
実家の居間の壁に飾られた南洲翁の書と、
一村の愛した奄美の自然を背景に執筆することとなりました。

みなさんは新年を迎えるにあたって、どのよう抱負をお持ちでしょうか。
2019年がみなさんに幸せと健康をもたらす年となりますように。

ーーー

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FROM 川畑のぶこ
  
緊急事態の延長が宣言され、
GW明けには自由を取り戻せるかも?という、
あわい期待が打ち砕かれた人も多いことと思います。
 
改めて、いままでの「当たり前」が
いかにありがたいことであったかを
思い知らされる機会となっているのではないでしょうか。
 
 
私は臨床である日突然「日常を奪われた人々」と多く向き合います。
 
これまで普通に通っていた仕事や学校にいけなくなったり、
これまで普通に食べていたものが食べられなくなったり、
これまで普通に行きたいところに移動できたのに、足が動かなくなったり、
これまで普通に排泄できていたのに、人工器具なくしてできなくなったり、 
これまで普通に見えていたものが視力を失い見えなくなったり…
 
そんな患者さんたちが異口同音にするのは
これまでまったく意識してこなかった「日常」が
いかに輝かしく感謝に値するものであるかということ。
 
私たちは失って初めて気づくものがあります。
 
今回のコロナウィルス感染拡大も、
そんな気づきを与える機会にもなっているのではないでしょうか。
  
私たちが受けるストレスは、ものの受けとめ方に大きく依存します。
 
奪われたものばかりに目を向けたなら、
自らが惨めに思えてくるかもしれませんが、
今・この瞬間に与えられているもの、まだまだたくさんある、
それらのものに意識を向けることができたなら、
惨めさは軽減され心に穏やかさを取り戻すこともできるでしょう。
 
震災時には、蛇口をひねれば水が出てくること
ボタンを押せば電気がつくことのありがたさを痛感した人も多いはず。
 
でも、今はどうでしょう。
 
今は当たり前のように与えられているけれど、
もしこれが失われたらどんなだろう?
 
流通がストップせず食料が与えられること、
昼夜問わず、医療現場に仕える人々がいること、
見えないところで、どれだけの人々の努力や思いやり、
また自然の力や恵みや力が働いていて、
私たちは当たり前のように生かされているのだろうと、
少しばかり想像力を働かせたなら、
私たちはまだまだ感謝モードで過ごせるのかもしれません。
 

今回の事態で、図らずも新たに与えられた
好ましい状況も報告されています。
 
世界各国から、スモッグがなくなり、
空気や水が澄んだというニュースが届きます。
紛れもなく、私たちの命や健康を守るのに大切な要素です。
 
人々は、対面で会えないとわかれば、
オンラインでつながりはじめました。
仕事も、授業も、お茶会も、飲み会も、発表会も…
我が子はピアノやダンスレッスンまでオンラインになりました。
  
もちろん、対面であるに越したことはありませんが、
リモートでもそれなりに適応して、きちんと価値を得ています。
 
何より、物理的な距離は離れていても
人とのつながりを感じられることは、
私たちに安心と前進する力を与えてくれます。
 
いろいろなものが奪われても、人々の絆はずっと存在し、
私たちを支えてくれるものです。
 
困難な状況から回復をする力をレジリエンスと呼びますが、
レジリエントな人の特徴として、
Diane Coutu氏は、ハーバードビジネスレビューに
次の三つをあげています。
 
1.現実の直視と受容
2.起きていることに対する意味の探求
3.習慣化された創意工夫
 
今回のような状況は私たちに智慧を働かせる機会となり、
柔軟性やクリエイティビティーを培う機会にもなっていると思います。
 
我が家では、息子が英語禁止ゲームなるものをはじめ、
一定の時間英語を使ったら、罰で腹筋か腕立て伏せを10回する
というルールをつくりました。
 
翌日はみな筋肉痛ですが、笑いがもたらされ、
運動不足が解消され清々しい気持ちになりました。
 
やがて緊急事態は解除されるでしょうが、
みなさんもそれまでぜひ、この自粛の機会を
己の新たな能力を開発する機会として受け止め
しなやかに乗り越えられますように。
 
          
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